こんにちは！今日は韓国の伝統酒の中で、清酒について調べてみようと思います。清酒は、米、麦、小麦、キビなどの穀物を原料にして、 麹を入れて発酵させた後、澄まして濾過して作られた酒です。濁酒よりも澄んでいてきれいなことが特徴で、伝統的な方法で醸造され、 主に上流階級が楽しんでいた高級醸造酒です。前回の濁酒は庶民の酒でしたね？清酒は濁酒と反対の位置にある酒です。

現在、韓国で清酒という名前で流通している酒は、すべて日本式清酒であることをご存知ですか？これは日帝強占期にさかのぼります。 朝鮮時代には、祭祀では直接作った酒を使わなければならず、その中でも高貴で澄んだ酒である清酒を、すべての家庭で醸造していたそうです。 しかし、日帝強占期に作られた日本の酒税法によって、自宅で作っていた酒である家醸造が禁止され、工場で生産して販売している酒を 買うしかなかったのです。さらに、韓国の酒類を濁酒、薬酒、焼酎、混成酒に単純化し、日本酒に清酒を含めて、日本式清酒が祭祀の 祭壇に供えられるようになりました。私たちが清酒と呼んでいた酒は、日本の酒税法上では清酒ではないため、薬酒に分類され、 家々で作っていた伝統も失われてしまいました。

韓国では、今でも日本の酒税法が改正されていません。そのため、清酒に分類される酒は、日本式清酒、つまり日本酒を意味すると 考えられます。ですから、今日ご紹介する商品は、酒税法では薬酒に分類されていますが、韓国の伝統酒である韓国式清酒の 作り方で作られた商品です。

国順堂 예담

まずは国順堂の「예담」という酒をご紹介します。「礼を込めて、真心込めて醸造した純粋発酵の祭祀酒」と紹介されています。 祭祀の儀式専用酒であり、ユネスコ指定の世界無形遺産である宗廟祭礼/朝鮮王陵祭礼に供えられる酒だそうです。従来の清酒と違い、 安価な醸造アルコールを混ぜていないため、油っこい味がなく、韓国酒の風味が一層生きていて、祭祀の後、家族みんなで楽しめるそうです。

金福州 화랑

金福州の「화랑」をご紹介します。国産の餅米100%原料と、自社生産した伝統的な麹を発酵剤として使用したそうです。 これを低温で長期発酵・熟成させて、長年の情熱を込めて醸造した、大韓民国の伝統的な名品酒と紹介されています。 餅米が主原料なので、ほのかに甘みがあり、その後、わずかに感じる酸味がバランスを取ってくれるそうです。 韓国料理によく合うそうですので、ぜひ一度お試しください。

느린마을 약주

느린마을 약주は、裵相免酒家の薬酒製法で、現代に合わせて醸造された薬酒です。丁寧に濾過したマッコリを低温熟成させて、 柔らかくさわやかな味わいがあり、口にした時の爽やかな酸味と、後からじわじわと広がる上品な甘みのバランスが良いそうです。 米の深い風味が心地よい余韻を残してくれるそうです。甘いお酒よりも酸味のある清酒が気になる時は、この商品を選んでみてください。

今日は韓国の伝統酒、清酒について調べてみましたが、いかがでしたか？これで韓国式清酒について知ることができたので、 おすすめした商品を試してみるのも良いかもしれませんね！では、次回は蒸留酒でまたお会いしましょう。読んでいただきありがとうございました:)