焼酎は緑色、ビールは茶色という固定観念を覆したお酒

皆さん、こんにちは！お酒の瓶と言ったら、どんな色が思い浮かびますか？私は緑色の焼酎瓶と茶色のビール瓶が思い浮かびます。今日は、お酒の瓶の色がこのように定着した背景について調べて、新たに異形瓶を使用している製品にはどんなものがあるのかを見ていこうと思います。

まず、酒類メーカーが同じ色の酒瓶を使う理由を知る必要がありますね。ビールの場合、2009年に酒類メーカーは環境保護とコスト削減を目的として、焼酎瓶の共通化に関する自主協定を結びました。焼酎瓶の共通化に関する自主協定とは、焼酎メーカーが360mlの同じ大きさ、デザインの焼酎瓶を使用することに合意したものです。一般的に焼酎瓶は7回程度再利用可能だと言われています。居酒屋やコンビニで空瓶が回収されると、リサイクルのための工程を経てリサイクルされます。メーカーは、空瓶のリサイクル率が高くなるほど生産コストを削減できるので、お互いにとってメリットのある協定だったのです。

JINRO Is Back

この協定が破られ、異形瓶が登場し始めたのは、2019年の「JINRO Is Back（ジンロ イズ バック）」の発売でした。JINROはレトロなコンセプトを打ち出し、透明なスカイブルーの瓶と銀色のツイストキャップを使い始めました。酒類業界からは、協定違反だと批判されることもありましたが、JINRO Is Backは人気を集め、代表的な焼酎として地位を確立しました。JINROは、ゼロシュガーでアルコール度数16度と、すっきりとした飲み心地をさらに強化したとされています。JINRO以降、異形瓶は一つのトレンドとなり、現在では様々な異形瓶を使用した酒類が販売されています。どんな商品があるのか見ていきましょうか？

サロ

JINROに続いて、롯데칠성음료（ロッテチルソン飲料）ではサロを発売しました。透明なガラスを使用し、クリアなイメージを与えるサロは、透明な色と縦のラインを使って、陶磁器の中でも白磁を表現したとのことです。また、サロは16度のアルコール度数とゼロシュガーで、爽やかでまろやかな焼酎として紹介されています。希釈式焼酎に蒸留式焼酎を添加しているのも特徴です。明らかに以前とは異なる美しい瓶とまろやかな味わいで、特に女性に人気のある焼酎として定着しました。

クラッシュ

最後に、クラッシュをご紹介します。クラッシュも、以前のビール瓶の枠組みを打ち破って登場したデザインです。ビールが通常、茶色や緑色など濃い色で作られる理由は、紫外線です。ビールに含まれるホップは紫外線を浴びると変質する可能性があるため、濃い色の瓶が使われていたのです。現在では、ホップを特殊処理したり、ガラスに紫外線遮断コーティングを施すことで、透明なガラスを使用できるようになりました。クラッシュは透明なだけでなく、肩の部分がなくなり、40回近くカットしてクリスタルのような形に仕上げられているそうです。MZ世代が気に入りそうな美しいデザインですね？

実は、異形瓶の使用は歓迎すべきことではないのです。焼酎瓶の共通化に関する自主協定は、資源の節約や二酸化炭素排出量の削減など、様々なメリットがあるため、この協定が破られることに対して、多くの懸念があるようです。各ブランドの個性と空瓶のリサイクル、どちらがより重要だと思いますか？今日はここまでです。今日も読んでいただきありがとうございます:)